明治の女＊強くて優しい冬の花 番外編です(^^)v
「大人のお洒落は着心地の良さから始まる」
という信念のもとに50代からのお洒落を楽しむための商品をセレクトしています。
そしてそれを着た全てのお客様が笑顔になれる為に、お客様お一人お一人に合せたお直し＆リメイクもサービスの一環として自ら実践しています。
オンリーワンの着心地で、心地良い大人のお洒落をご一緒に！
よろしくお願い致します♡
こんにちは(*^^*) セレクトショップネオです♪
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うちの祖母は明治の女です…でした。
お店の前を掃除している時、よく祖母の事を思い出します。
グラタンと舟和の芋羊羹が好きで、昭和天皇をお天ちゃんと呼び、「時代が変わった」が口癖だった祖母。
私の初めての海外旅行の時は「そんな恰好で…私の頃は紋付の正装で乗ったんだよ、時代が変わったねぇ」と半分あきれながらお小遣いをくれました。
○○会社何円高…と延々続く株のラジオが流れる祖母の部屋で、
編み物やあやとり、トランプやパズルも教わりました。
お相撲も大好きで、一度だけ連れて行ってくれた蔵前国技館の枡席。
大鵬～～
って叫んだ自分を覚えています(^^ゞ
月に三度の縁日は一緒に出掛け、買い食いは絶対にご法度だったけど、金魚すくいやゴム風船、付録やらを買って貰った昭和感バリバリの楽しい思い出です。
ホウキのかけ方は家の奥から玄関に向かって、なるべく埃を立てないように。
雑巾は一面一面裏返しながら木目に沿ってキュッキュと気持ち良く、
階段は上の段から一段一段側面もしっかりと。
窓の2度拭き目は、一方向にムラ無く曇り無く。
掃除をする時は次に何をするかを考えながら、動作は常に「ながら族」で。
祖母から教わった無駄の無いシンプルな基本は、無駄が多めな私の😅人生のバイブルになっているような気がします。
祖母から習うお琴は厳しすぎて一年続かなかったし
母が交通事故に遭った時、メソメソしていた小学生の私に「お姉ちゃんでしょ!あなたがシッカリしないでどうするの!」って一喝‼
我に返ってしゃんとした事を今でもハッキリ記憶しています。
そんな祖母を母に持つ父の元に嫁いだ、世間知らずの昭和10年生まれのうちの母、言わずもがなでそれはそれは厳し〰️く育てられ😆きっと陰では泣いていたんだろうなぁと今になったら思います。
晩年は言葉が思うように出なくなり、寝たきりになった祖母を介護して、やがてホスピスに預ける話が出た時は「本当はおばあちゃん病院は嫌なのよ」と、父親と二人で最期まで看とり、祖母のお葬式では誰よりも泣いていました。
親戚や近所の人達に「大変だったね、ご苦労だったね」と言われ
「そんなんじゃないのよ…違うのよ…」「お義母さん、本当にありがとうございました」と泣きながらお別れをしていた母の姿。
この「ありがとうございました」の深さは、きっと並大抵のものではないのだと思います。
でも、うちの母に限らずこの時代の女性は、自分がした苦労は嫁にはさせないように心がけているようで、気にはなるけど口出ししない干渉しない、そんな姑さんが多いような気がします。
明治の夏に生まれて平成の夏に亡くなった祖母。
亡くなって何日かした頃に「やっと歩けるようになったよ」ってハッキリした口調でニッコリ笑いながら夢枕に立ちました。
祖母が夢に出てきたのは、この一回きり。
たまには顔を見たいのに、亡くなって尚潔し‼️
凄く厳しいけれど優しくて凛々しい明治の女性。
強くて優しい冬の花のような生命力を感じます。
今年で平成も終わり、50代も残すところあと3年。
今の私を世の中を、祖母が何処かで見ていたら…
「時代が変わったねぇ」その後いったい何て言葉が続くのか…聞いてみたい。
ちょっと怖～い叶わぬ夢です(*^^*)
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